2023.10.15

~高浜町の食育~  笑顔を増やすkurumuの離乳食講座。


高浜町こども家庭センターkurumuでは、食育をテーマにした支援やサービスを行っています。子どもたちが健やかに育っていくために、食は切っても切れない大切な要素。特に1歳ごろまでの短い期間、赤ちゃんの成長に合わせてどんどん食べるものが変化していく離乳食は「育児書通りに進まない」「喜んで食べてくれない」「SNSで紹介されているような離乳食なんて作れない」など、お父さんやお母さんの悩みや不安も大きくなります。

 

 

そんな離乳食期に受けられるのがkurumuの離乳食講座です。一緒に作る・作り方を見る・みんなで食べるなどの体験ができ、スタッフや参加者同士の交流の場となっています。

 

 

離乳食講座(初期:ごっくん期 5~6ヶ月)


親子ふれあい遊び、育児相談がセットになった『STARTkurumu』で、離乳食講座(離乳食づくり体験)が受けられます。

 

 

この講座に参加するのは、赤ちゃんの月齢3~4ヶ月ごろ。離乳食がスタートするのは、5~6ヶ月頃なので、この月齢では、まだ離乳食は開始前です。

 

 

あえて、この時期に講座を行うワケは、準備期間を充実させるため。ボランティアの方やスタッフが赤ちゃんのお世話を担当してくれるので、安心して離乳食の調理実習や離乳食開始前に知っておきたい知識や疑問の解消、相談などが行えます。

 

 

まずは2、3人のグループにわかれ、調理テーブルを囲んで着席。離乳食の進め方やステップごとのポイントなどの説明を受けたら、さっそく、離乳食づくり体験スタートです。

 

 

大人用のお味噌汁をつくる途中で、茹でた人参などを取り分けて、離乳食にしていきます。取り分けがしやすいように、出汁パックなどに離乳食に使う分の人参を入れて茹でるなど便利なアイデアも伝授。

 

 

野菜やおかゆを、すりつぶしたり、裏ごししたり。出汁や白湯を加えながら、舌の上に乗せてゴクンと飲み込めるくらいまで、やわらかなペースト状にしていきます。

 

 

2人目のお子さんが対象で離乳食講座に参加されていた方が、1人目のときの体験談などを話されている場面も。それぞれのテーブルで、参加者同士、笑顔で話しながら楽しそうに交流されていました。

 

 

できあがった離乳食は試食して、飲み込みやすいかどうかなどを確認します。皆さん、真剣な面持ちで試食されていました。

 

 

 

離乳食講座(中期:もぐもぐ期 7~8ヶ月)


『スマイルキッチン』のサービス名で、6~7ヶ月頃に参加します。離乳食のライブキッチンや試食、離乳食相談、さらには虫歯予防のお話が聞けます。

 

 

もぐもぐ期の離乳食は、赤ちゃんが舌と上あごでつぶせるくらいの柔らかさが目安。1日2回の食事になったこの時期は、お父さんやお母さんの負担も増えてきます。栄養士や管理栄養士がライブキッチンで、簡単につくるコツやポイントをレクチャー。おすすめの離乳食レシピなども教えてもらえます。

 

 

調理をする栄養士の手元や鍋の中までしっかり見えるように少人数で調理テーブルを囲みます。もちろん、質問もOKです。

 

 

ライブキッチンが終わったら、赤ちゃんたちの試食タイム。主食はとても細かく刻まれた野菜を混ぜたおかゆ、野菜はオレンジが鮮やかなかぼちゃです。

 

 

赤ちゃんの試食中も栄養士や参加者同士で交流したり、質問や雑談をしたり。みなさん、終始リラックスした表情をされていました。

 

 

さらに、虫歯予防のお話も。食事はもちろん、おやつの選び方まで、分かりやすいようにイラストを使って、虫歯になりにくい食生活を教えてくれます。

 

 

離乳食講座(後期:かみかみ期 9~11ヶ月)


10ヶ月健診と同日で受けられるのが、かみかみ期の離乳食講座。この時期からは、歯茎でかみかみして食べるステップに突入です。はじめての離乳食づくり講座のときと同じように、栄養士や管理栄養士が調理をしながら、食べられる食材、大きさや固さなどを教えてくれます。

 

 

ライブキッチン中は、赤ちゃんたちも美味しそうな匂いや調理の音に口が動いたり、よだれをたらしたり、興味を示している様子。

 

 

栄養士が「はやく食べたいね」と声をかけると、参加者みなさんから笑いが起こりました。とても和やかで、楽しそうな雰囲気です。

 

 

このかみかみ期の離乳食講座では、さらにステップアップ。大人の食事を作る途中で少し取り分け、赤ちゃん用の味付けをしたり、さらに柔らかく煮たりして離乳食にアレンジできるレシピを教えてくれます。赤ちゃんはどんどん新しい味や食材を知り、お父さんやお母さんはどんどん楽しく、手軽に離乳食づくりができるようになりますね。

 

 

後期の離乳食からは、さらにいろいろな味を知っていく時期。今回はお出汁をきかせたお味噌汁やケチャップ味の離乳食です。とても美味しかったようで、すごいスピードで完食する赤ちゃんも。お母さんもいつもより食べる!とびっくりされていました。

 

 

さらに、メニューのなかには、食パンと粉チーズでつくるスティックパンもありました。手づかみ食べにぴったり、おやつにしても良さそうです。

 

 

どの月齢の離乳食講座の参加者からも「相談できて良かった」「聞いた方法でやってみたら、よく食べるようになった」「試食のメニューが我が家の定番離乳食になっています」といったうれしい声があがっているそうです。

 

 

また「講座に一緒に参加したママと仲良くなりました」といった報告もいただいているのだとか。Kurumuの離乳食講座は、町の子育て世代の力強いサポーターになっているのですね。

 

 

離乳食は子どもたちにとっても、その親御さんたちにとっても、初めての「食」です。そして食べることは一生続いていくことで、豊かな心身をつくるために不可欠なことでもあります。kurumuは「食」と通じて、町の子育て世代を応援する最高のサポーター。もちろん、講座や体験のとき以外でも、kurumuでは相談を受付けています。不安やわからないことがあったら、いつでもkurumuに行ってみてくださいね。

 

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