2023.9.30

高浜の魚や、その背景まで。もっともっと知りたくなる「たかはまおさかな大図鑑」が出来ました。


私は「高浜の魚は美味い!」と、自信を持って言えます。ですが「なぜ高浜の魚は美味いのか?」と聞かれた時、私は何も答えられないということに気がついたのです。魚はどうやって獲るのか、いま旬の魚は何か、どこでどんな魚料理が食べられるのか…?これまでピン!トでは、海の6次産業化、漁師さんの想い、持続可能な漁業についてたくさん発信してきたのに。高浜の魚について、何も知らないなんて!(恥)

 

 

と、いうことで。この夏発行されたばかりのパンフレット『たかはまおさかな大図鑑』で、高浜の魚について勉強することにしました。

 

『たかはまおさかな大図鑑』では、高浜で獲れる魚が季節ごとに紹介されています。また、高浜の魚が食卓に並ぶまでをわかりやすく解説してあったり、魚に関わる様々な人が紹介されていたりと、盛りだくさんの内容になっています。

 

 

「魚の“背景”まで知ってほしい。」担当者インタビュー。


『たかはまおさかな大図鑑』について、もっと詳しく知りたくなったので、制作を担当した高浜町産業振興課の中村広花さんにお話を聞くことにしました。

 

 

待ち合わせ場所は、今年8月に移転・新設された若狭高浜漁協事務所。セリなどが行われる荷捌き施設でもあります。

 

 

若狭高浜漁脇では、2階からセリの様子を見学できます。何やら大きな魚がたくさん。あれはシイラかな?興味しんしんで見ていると、仲買さんがピースしてくれたり、手を振ってくれたりして、嬉しかったです。笑

 

 

そして、こちらが中村さん。中村さんは水産庁「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」のメンバーに選ばれ、自らが広告塔となって、SNSをはじめラジオや講演会など様々な媒体で高浜町の水産業をPRされています。また、漁師さんと一緒に網をひくなど、日々水産振興のために奮闘しているパワフルな女性です。今日はよろしくお願いします。

 

 

ピン!ト:

はじめに、なぜパンフレットを作ることになったか教えてください。

 

 

中村:

今年の8月に、海の6次産業化の核となる一次産業の拠点として、高浜漁協が移転・新設されました。高浜漁協は、19年に開業した「はもと加工販売所」や21年に開業したシーフードマーケット「UMIKARA」があるエリアに新設され、そのエリア一帯を高浜町の新しい観光スポット『若狭高浜たらふく市場』として発信していくことになったんです。

 

 

▼高浜漁港オープンイベント「たらふく地魚フェス」

 

中村:

若狭高浜たらふく市場では、漁師や加工場、水産品の販売や美味しい魚料理をつくるシェフなど、いろいろな人が、魚の魅力や海辺の楽しさを伝えるために頑張っています。そんな若狭高浜たらふく市場のことを、たくさんの人に知ってもらうために、パンフレットがあればいいなと思ったんです。

 

 

ピン!ト:

施設やエリアの紹介など、よくある観光パンフレットではなく “おさかな大図鑑”にしたのはどうしてですか?

 

 

中村:

とにかく高浜で獲れる魚を知ってもらいたかったんです。高浜でどんな魚がいつ獲れるか、地元でも知らない人がけっこう多くて。知っていれば、町外のお友だちや親戚の人などに高浜の魚のことを教えてあげることもできますし、なにより食べたい!って気持ちが高まると思うんです。なので、普通のパンフレットじゃなくて、図鑑のようなパンフレットをつくることにしました。

 

 

ピン!ト:

こんなにたくさんの魚が高浜で獲れているなんて、私も全然知りませんでした。食べたことも見たこともない魚もいっぱいありますけど、この写真は…まさか全部撮影したんですか?

 

 

中村:

そうです。全部撮りました。水揚げされた時に撮りに行って、全部の季節の魚を撮影するのに約2年かかりました。個人漁師さんでしか獲れない魚もあって、大変でした(笑)

 

この撮影でも漁師さんたちにたくさんの協力をいただいているんですが、そんな魚の“背景”となる方たちを知ってもらいたいと思ったのも、おさかな図鑑をつくった理由のひとつなんです。獲る人(漁師さん)、売る人(仲買さん)、加工する人(加工場)、つくる人(飲食店や給食など)…そういう人たちがいるからこそ、魚は海から食卓に届けられる。

 

 

中村:

海の6次産業化と言葉では言ってるけど、じゃあ一次、二次、三次って何をやっているか?って聞かれると「魚をとっているだけ?」「魚を加工しているだけ?」「スーパーで売っているだけ?」みたいな、なんとなくのイメージしかない人が多いと思うんです。どんな人が、どこで、どんな風に…それをもっと見える化することで、6次産業化を理解してもらいやすくなるかなと思ったんです。

 

 

ピン!ト:

地域の産業(漁業)を支えている人がこんなにいるんですね。そういえば、最近魚を食べることが少なくなったなぁ。お肉はよく食べるし、外食やコンビニスイーツを買うこともよくあって、食生活は贅沢になっているのに、魚だけは「調理が面倒」とか「値段が高い」とか、いろんな理由をつけて選ばなくなっています…。

 

 

中村:

これから遠い未来まで持続可能な漁業を続けていくためには、漁業関係者の頑張りだけでは限界があると思うんです。消費者の方たちが、地元で獲れた魚をたくさん食べて「持続可能な魚食」を意識することも大切。なので、おさかな図鑑にも、魚が食べられるお店や魚の加工品を掲載しました。魚を食べようと思ってもらえるきっかけになれば、とても嬉しいです。

 

 

ピン!ト:

なるほど。持続可能な漁業を「求める」だけじゃなくて、私たち消費者側の意識も変えないといけませんね。健康や家計のことも考えて、工夫しながら日々の食卓に魚を取り入れてみますね。

 

 

中村:

ありがとうございます。『たかはまおさかな大図鑑』を読んで、そんな風に視点を変えて行動してくれる方がたくさん増えてくれれば…と思っています。高浜の魚は本当に美味しいので、どんどん食べてもらいたいです!

 

 

中村さん、ありがとうございました!『たかはまおさかな大図鑑』は、全ページこちらのデジタルパンフレットでご覧いただけます。楽しいイラスト満載のデザインになっていて、お魚ページはお子さんとも一緒に楽しめると思いますので、ぜひご覧ください。 

 

・・・

 

その後、無性に魚が食べたくなったので、UMIKARAの「くしもん」を食べました…美味い!

 

写真提供:UMIKARA

 

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