2025.5.6

令和7年6月15日(日)〜21日(土)「高浜七年祭」開催!〜みどころ紹介〜


福井県高浜町で約450年にわたり受け継がれてきた「高浜七年祭」は、佐伎治神社の式年大祭として、6年おき(まつり年を含めて7年目ごと)に盛大に執り行われる特別な祭です。

 

 

神輿が巡り、曳山が集い、町じゅうに響き渡る太鼓と掛け声。演じ手たちの真剣なまなざしと、地域の誇りが込められた芸能が、高浜の町を熱く彩ります。そんな七年祭の見どころを、日ごとの流れに沿ってご紹介します。

 

高浜七年祭とは

 

 

 

6月15日(日) 祭初日

神幸祭「神輿卸し(みこしおろし)

 

 

 

▼祭の幕開けにふさわしい、魂がこもった芸の競演

 

七年祭の幕開けとなるのが、「神輿卸し」の日。その舞台となるのは、佐伎治神社の境内です。

お田植【事代区】、神楽【西部若連中】、そして西山太刀振【畑区・立石区・中寄区】、中ノ山太刀振【塩土区】、東山太刀振【東部若連中】など、各地区の芸能が一堂に会し、境内の舞台で一斉に披露されます。スタート直後から演じ手たちの熱量は全開。「待ってました!」とばかりの気迫あふれる演技が、観る人の心をぐっと引きつけます。

 

 

迫力ある芸能の奉納が終わると、いよいよ神輿の旅立ち。ここからは、神輿を担ぐ駕輿丁(かよちょう)たちの見せ場です。

 

中ノ山、東山、西山の三基の神輿が、順番に鳥居をくぐって出発するはずが、どの神輿もなかなか前に進みません。境内を何度も何度も行ったり来たりしながら、ダイナミックに神輿を振り、走らせる様子はまさに圧巻。その迫力に、観客の目は釘づけになります。

 

 

「神輿卸し」は、七年祭の見どころがぎゅっと凝縮された一日。祭の熱気が高まるにつれ、気分も最高潮へと高まっていきます。

 

 

 

6月16日(月) 祭2日目

巡行祭「山上がり」

 

 

 

▼7つの曳山が一斉に揃い、境内を「華」で染める

 

七年祭に登場する曳山とは、車輪のついた大きな山車(だし)で、華やかに飾られた“動く舞台”のようなものです。高浜町内の7つの地区が、それぞれ1基ずつ所有しています。祭の2日目「山上がり」では、その7基すべてが佐伎治神社の境内に揃います。

 

 

朝、美しく飾り立てられた曳山が、細い参道を通って神社へと進んでいく様子は、それだけでも見応えがあります。境内にずらりと並ぶ曳山の姿は、まさに「華やか」の一言。そして、きれいな着物と化粧でおめかしした子どもたちが登場すると、その可愛らしさがさらに場を彩ります。

 

 

「山上がり」は、すべての曳山芸能が神社に奉納される唯一の日。若連中によるお囃子を除き、踊りや太鼓などの演目はすべて子どもたちの手で演じられます。

約半年にわたる練習の成果を一生懸命に披露する子どもたちの姿に、観る人の心も自然とほころび、境内はほっこり和やかムードに包まれます。

 

 

 

 

6月17日(火)  19日(木)  20日(金)

巡行祭

 

 

 

▼芸がとけこむ町風景、価値ある散策が楽しめる

 

神輿の巡幸が行われない3日目・5日目・6日目は、御旅所や本陣にて芸能の奉納が行われます。神楽、お田植え、太刀振、子ども太鼓、曳山芸能、俄(にわか)など、七年祭を彩る多彩な芸能が、町のあちこちで繰り広げられます。

 

 

この3日間は、ランチやお出かけの合間に町をぶらりと歩きながら、偶然出会う芸能を楽しめる絶好の機会。七年祭の期間中だからこそ味わえる「特別な高浜」に、きっと出会えるはずです。

 

 

 

 

6月18日(水) 祭4日目

中日祭「中勇み(なかいさみ)

 

 

 

▼荒々しい熱が伝わる神輿巡幸、町中が活気にあふれる

 

3基の神輿は、それぞれの区域内を巡幸します。担ぎ手たちの勇ましい掛け声とともに、町全体が祭一色に染まっていきます。

 

 

本来、各神輿が自分の区域を出ることはご法度とされています。しかし、祭4日目にあたるこの日は、7日間のちょうど折り返し地点。担ぎ手たちにも疲れが見えはじめ、気の緩みから思わぬトラブルが起きることもあります。

 

 

なかでも注意が必要なのが、東山区域と中ノ山区域の境界にある「金米橋(こんぺいばし)」。ここでは、七年祭の異名「ケンカ祭」の名にふさわしい衝突が起きやすく、神輿を守る警固(けいご)たちにとっては緊張の一日となります。

とはいえ、その緊迫感あふれる場面こそが祭の醍醐味。迫力満点の光景に、観客の熱気も高まります。

 

 

 

6月21日(土) 祭最終日

還幸祭「足洗い」

 

 

 

▼猛々しく、崇高。足洗いで感涙のフィナーレ

 

7日間にわたる神輿の旅もいよいよ最終日。各区域を巡ってきた3基の神輿は、定められた順路を通り、佐伎治神社へと戻ります。神社では、最後の芸能奉納が行われます。悔いのないよう力いっぱい演じられる太刀振や太鼓、神楽の舞は、観る者の心を打つ感動的なひとときです。

 

 

その後、神輿は「足洗い」のために鳥居浜へ向かいます。この「足洗い」は、七年祭の締めくくりにふさわしい荘厳な儀式でありながら、迫力にも満ちた見どころのひとつです。観客も多く集まるため、良い場所で見たい方は少し早めの到着がおすすめです。

 

 

やがて夕陽が傾く頃、3基の神輿が浜に揃い、荒々しい乱舞が始まります。その熱気あふれる光景に、誰もが息をのんで見守ります。やがて「足洗いの儀」が始まると、場の空気は一変。静けさの中、神輿はゆっくりと海へと進み、その神聖な姿に、誰もが自然と心を澄ませて見入ります。

こうして、7日間にわたって繰り広げられた大祭は、深い余韻を残して幕を閉じます。

 

 

写真提供:佐伎治神社 写真撮影:写団どんぐり

 

 

 

 

七年祭のGPS位置情報がわかる「若狭たかはま観光まっぷ」6月1日運用開始!

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