2025.11.10

自分たちでつくる青春の2日間。主体性を大切に成長する生徒たち。~高浜中学校~


高浜町には2つの中学校があり、そのひとつが高浜中学校です。今回は、高浜中学校の生徒たちの学校生活や活動についてご紹介します。

 

高浜中学校は町内の高浜地区、和田地区、青郷地区に住む子どもたちが通う中学校で、特に生徒たちの主体性を尊重し、探究心とともに、自他を認め合う心の成長を大切にしている学校です。

 

 

今回のピン!トでは、高浜中学校の文化祭・体育祭「学校祭」の様子を取材しました。

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高浜中学校の学校祭は、文化祭と体育祭の2日間にわたって開催され、1年生から3年生までの縦割りチームに分かれ、赤・青・緑の3つのチームカラーで競い合います。

▼準備の様子

 

文化祭では、チームごとに「看板」「演劇」「ブース」の担当を決め、それぞれが役割を担いながら準備を進めます。体育祭も同じチームで競い合い、文化祭で制作した看板はそのまま応援看板としてグラウンドを彩ります。

 

 

基本のプログラムはあるものの、そこに生徒たちのアイデアや想いが重なり、その年だけの特別な学校祭がつくり上げられていきます。

 

 

 

<1日目>

校内に咲く笑顔。生徒たちの力で盛りあげる文化祭。

 

文化祭のオープニングは体育館で行われました。会場には、生徒たちの期待とわくわくした空気が広がります。

 

 

まず、「少年の主張」コンクール福井県大会で福井新聞社賞に選ばれた学生作文の発表。そして生徒会から今年の学校祭の全体テーマ「とものSHINKA」をイメージしたカラフルなパネルの紹介がありました。

▼手話を交えてた発表

▼¥手の形で、みんなに役割があることを表現

 

色別チーム看板の発表もありました。「覇緑一戦」がテーマの緑は圧倒的な強さを示す虎を、「青春謳歌」がテーマの青は海の王者シャチをメインに、「気炎万丈」がテーマの赤は何度でも立ち上がる不死鳥が、それぞれ描かれていました。題材も構図もすべて生徒たちのアイデア。テーマが見事に表現されています。

 

 

他にも、オープニングでは吹奏楽部の演奏やブース担当の生徒が自分たちで作成し、先生も「プロ顔負け」と称賛するブースのPR動画の紹介などもありました。

▼ブラスバンド部の迫力ある演奏!

 

オープニング後は、さっそく色別劇場のスタートです。人気アニメの世界観を取り入れたり、東京の男の子と高浜町の女の子のラブストーリー、RPG風のアクション劇など、どのチームもとても個性的。

▼この日一番の盛り上がり

 

ストーリーやシナリオづくり、小道具や衣装のデザインから制作まで、すべて生徒たち主体でつくられた演劇です。オリジナル作品だけに大変な部分も多かったと思いますが、その分、達成感もひとしおだったのではないでしょうか。

 

 

演劇が終わると、各教室のブースを自由にまわります。

 

 

ゲームや展示、クイズやお化け屋敷など、多彩なブースがつくられていました。もちろんブースも、企画や製作から当日の受付・進行まで、すべて生徒たち主体で行われます。

▼宝探しゲームや脱出ゲーム、イントロクイズも!

 

校内放送も生徒会の担当です。もともと放送室内から行われていたものを、今年は生徒会のアイデアで、街頭ライブ中継のように廊下から放送する形に変更したそうです。

 

▼放送ブースの前で全校にアピール

 

流行の音楽を流すだけでなく、生徒参加のクイズやインタビューなどの企画もあり、より身近で盛り上がる放送となっていました。

 

 

生徒たちはずっと笑顔で、とても楽しそう。一人ひとりが熱意をもって準備してきた文化祭は、大満足の結果となったようです。

 

 

 

<2日目>

全員が主役。自分たちでつくりあげる特別な体育祭。

 

2日目の体育祭は、熱中症対策のため冷暖房完備の町営体育館で行われました。

 

 

学校外での体育祭は今回がはじめて。準備や当日の流れなど、前例がない中で、生徒たちは先生任せにせず、一緒に知恵を出し合いながらつくりあげたそうです。先生も「これから次の学年に引き継いでいく上で、大きなモデルとなった」とおっしゃっていました。

 

 

体育祭は、3年生の借り物競争、2年生の相手チームのかごにボールを入れる競技、1年生の足に履いたスリッパを箱に飛ばし入れる競技…と、学年別のユニークな競技から始まります。

 

▼応援にも熱が入ります

 

続いては、各チーム色別の応援合戦。先生方が審査員となり、グラウンドには生徒たちの緊張感も漂います。

 

 

応援が始まると、それまでの緊張した空気は一変。力強い掛け声とパフォーマンスで、会場は一気に熱気に包まれました。

 

 

王道の応援団風のチームもあれば、ダンスがメインの応援やストーリー仕立ての応援も。3年生が中心となってチームでつくり、練習も生徒主体で行ってきた応援は迫力満点です。

 

 

その後は全員参加の色別チーム対抗競技、クライマックスに綱引きとチーム代表リレー。選手はもちろん、応援をする生徒も真剣そのもの。仲間と一丸になって本気で競い合う姿は、本当にかっこいいですよね。

 

 

ランチを挟んで、午後からはお楽しみのオープン参加ステージ。

 

 

希望者が自分の得意な分野のパフォーマンスを披露します。なんと今年は12組も参加希望の手があがったのだとか。年々参加者が増えているそうですよ。

 

▼バンドやダンス、弾き語り、チアダンスも

 

体育祭最後の全校ダンスでは、印象的な場面がありました。踊り切った後、3年生の「集まれ!」という号令とともに、全員が一か所に走って集まります。まさに青春、フィナーレにふさわしい盛り上がり。思わず胸が熱くなるワンシーンでした。

 

 

文化祭も体育祭も、生徒たちの「やりたいこと」がふんだんに盛り込まれていました。生徒たちの熱意や想いを学校側がしっかり受け止め、こんなにも素敵な学校祭がつくられているのですね。小さな高浜町でも、こんなに大きな青春があるのだと知り、とても嬉しい気持ちになりました。

 

 

 

校長先生に聞きました。

内浦中学校はどんな学校ですか?

 

高浜中学校は、学校目標に『志高く、自己を磨き、仲間と共に高め合う生徒の育成』を掲げています。生徒一人ひとりの主体性や、学び合いを大切にしている学校です。

 

▼校長先生

 

高浜中学校の生徒たちの雰囲気や特長を教えてください。

 

校長先生:

「真面目で、何事にも前向きに取り組む生徒が多いです。特に、生徒会が中心となり、あいさつ運動や縦割り交流イベントの開催、学校生活向上のためのルールの見直し、地域貢献活動などに精力的に取り組んでいます。そうした中で、主体的に行動する力が育まれています。学び合いを通して、仲間を応援し合う姿が日常の中に見られ、そうした関係性の中で、生徒たちは安心して学校生活を送っていると感じています」

 

校長先生:
「また、校内の発表会やコンクールなどを町内の小学生に見学してもらい、良いモデルとなるよう努めています。青郷小学校とともに地域人権学習(ヒューマンサークル)を進め、イベントや研修を通して人権に関する理解を一層深めています」

 

高浜中学校の自慢を教えてください。

 

校長先生:

「キャリア学習や探究学習、人権学習を通して、生徒たちがさまざまな見方や考え方ができるようになってきたと感じています。また、地域課題の解決を考え、イベント活動やボランティアに参加する生徒も数多くいます。町の自然や特産物の魅力を調査・発信したり、空き家やごみ問題の解消、子育て支援、街頭募金、盆踊りなどの地域イベントや公民館講座に協働で取り組んだりしています。

その姿を目にした地域の方が学校応援団として支援してくださるなど、地元とのあたたかな交流が広がっています」

 

主体性を大切にした教育の中で、生徒たちが自ら考え、行動した取組があれば教えてください。

 

校長先生:

「生徒たちは目的をもち、日常の基本的なことや当たり前のこと『気持ちのよいあいさつ』『授業に真剣に向き合うこと』『時間を守ること』『感謝を忘れないこと』を大切にしています。問題や改善すべきことがあればクラス会議や生徒会で話し合われ、全校や学級での取組として日々の学校生活の中で実践されています。

そんな中、生徒心得の見直しにもつながり、靴下の色が変わりました。制服の着方については、近隣の学校とオンラインで情報交換を行いながら進めました」

 

校長先生:

「すべてを好きなようにできるということではなく、自分たちの課題を話し合い、どうすればよい方向に進むのかを考えることを大切にしています。自分がこれでよしと思える形で自分らしさを出していく。そういう生徒がいいなと思っていますし、そうした姿勢はこれから社会に出たときにもきっと光ってくるのではないかと思っています。自分の道を自分で切り開いていく。もちろん中学生にとってはまだ難しいこともありますが、そうした力の基礎を育てていくことが大切だと思っています。」

 

学校祭も、主体的に行動し、協力し合う姿勢が育ってきたからこそ、あのような素晴らしい2日間になったですね。校長先生、ありがとうございました。

 

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