2024.2.1

ワーケーション対談 

高浜町の魅力とワーケーションを語る。野瀬町長 × 島田由香さん


2023年8月、高浜町アンバサダー第1号で「高浜町ワーケーションアンバサダー」の島田由香さんと、野瀬町長の対談が行われました。

 

 

対談では、企業視点での高浜町の魅力や、ワーケーションの可能性などが語られ、島田さんのパワフルで明るいトークで終始和やかな雰囲気で進んでいきました。

 

今回は、その対談内容の一部をご紹介したいと思います。

 

 

 

「心地のいい町」

高浜はウェルビーイングが高い?

 


島 田

いろんな地域に行かせていただいくんですけど、やっぱり高浜町の魅力って「空気感」っていうのかな。4年前、高浜に初めて来た時の感覚が忘れられなくて。青葉山を中心としてなだらかに広がっているランドスケープ、そして海。それと、家と家の間から海が見える漁師町独特な家の造りだったりがとても新鮮で。「体験したことがない」「ああ、ここに住んでみたい」そんなふうに感じさせる町だと思いました。

 

 

Photo by BLUE LABEL

 

野 瀬

ありがとうございます。高浜町は海岸が末広がりになっていて、空の見える面積も広い。海の見え方がスカッ!と見えますよね。他の嶺南の市町に比べると、特殊というか、独自性があります。シンボリックな青葉山も、見る角度によって様々な表情になります。他所から来ていただいた方にはよく感動していただけますね。

 

 

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島 田

高浜町に来て特に印象的だったのが、町民の方が「高浜はいいところでしょう!この町が大好きなんです。」と話してくださったこと。こんなふうに住んでいる方が、よそ者の私に言ってくれるのって、心の底から思っているんだな、住んでいて本当に心地の良い町なんだなと思いましたね。「心地いい」っていうのは「ウェルビーイング」ってことに繋がっているので。高浜町はウェルビーイングが高い町なんでしょうね。

 

 

野 瀬

ウェルビーイングって考えた時に、自然や空気感も大事ですが、人間関係やコミュニティの中での存在意義も重要ですよね。東京のような都市だと、一人一人の存在してる意義とか、もちろんあるんでしょうが、埋没してるように感じてしまう。逆に、高浜のような小さな町だと、自分の役割だとか、存在意義が体感しやすい。ワーケーションや、関係人口として関わってくださる方々も、高浜町に来るとそれを体感してもらえるんではないでしょうか。

 

 

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島 田

私は長い間、企業の人事に関わっていて。いつも社員にどんな「体験」があったり、どんな「気づき」があったり、どんな「場」があると、より一人一人のウェルビーイングが上がるのか考えているんです。ウェルビーイングが上がると、パフォーマンスが上がるし、暮らしも人生も、仕事もいい状態になる。そう考えた時に、地域で仕事をすることがとても効果があると思ったんですね。

 

じゃあ地域っていっぱいあるよね?ってなった時にやっぱり空気感とか、人と人との繋がり、目に入ってくるものの美しさ、豊かさってすごく大事になってきます。そう言う意味で高浜町は最高です。

 

 

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野 瀬

ありがとうございます。住んでいると当たり前になって、この良さは忘れてしまうんです(笑)そういった他所の人の声を聞いて、町の良さを再認識して、リブランディングしていきたいですね。これまでを越える取り組みをしていかないといけないなと感じてます。

 

 

島 田

正直、東京から高浜に来るのって大変なんですけど(笑)でも来る価値がある!って思う場所なんです。これを一回体験するとまたリピートしたくなる、不思議な場所です。

 

 

 

 

働き方の変化と 、新しい価値観。

 


野 瀬

一次産業の体験をワーケーションの仕組みを使ってやっていかれると聞きました。高浜町なら水産業とか、人的リソースが細ってる部分に新しい人が入ってきてもらえるのがありがたいです。

 

最近、面白い働き方をしている若者がいて。地域商社「まちから」で働いている地域おこし協力隊なんですが。午前中は漁師として働きながら、午後からは協力隊の仕事をしているんですね。複数の組織に所属したり、副業・兼業でやっていくっていうのは、これからの働き方のひとつのスタイルになるのではないかと感じています。

 

 

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島 田

働き方って変わってきていますよね。私も、必ずどこかの正社員じゃなくてもいいと思っていて。自分の得意なことや、やりたいことって必ず一個じゃないはずなので。業務委託でいくつかの会社と働くとか、自分が貢献できる場所や地域でいろんなことをやる。それをOKって思ってくれる企業とか、自治体も増えています。

 

こういった新しい働き方って、最初は抵抗があるかもしれませんが「ああ、そういう働き方もあるのか。それでいいんだ!」って見せてくれる人たちが高浜町には確実に増えているじゃないですか。そこがとっても魅力的だと思います。

 

 

▼関連記事「漁師町で、自分らしく生きる…」

 

野 瀬

高浜で働くとなると、業種も限られる。特にクリエイティブな仕事だと「これ一本で食べていこう」って思えるほど仕事がないんですよね。でも若い人の価値観も変わってきていますし…。これからはひとつの職種に縛られず、一次産業や他の仕事と組み合わせながらマルチに仕事を楽しんでやる。それができる環境づくりも進めないといけませんね。

 

 

 

 

ワーケーションの可能性について。

 


野 瀬

島田さんに企業の目線から、ひとつ教えていただきたいのですが。ワーケーションが福利厚生以外の可能性に繋がることもあるんでしょうか?例えば地方への企業進出とか、新事業部を設けるとか。

 

 

島 田

あるかないかだと、あると思います。ワーケーションをして、いつもと違う地域・環境で働く人に起こることっていうのは、発想が増えること。それは科学的にも説明ができます。普段見ていないもの、聞いていないもの、感じていないものを感じると、いつもと脳の使う回路が違ってくるんですね。それによって、もともと持っていた情報と新しい情報が結びついて「あ!」ってアイディアが浮かぶ。

 

そのアイディアから新しいサービスをつくっていこうとか、地域の地元の企業さんとコラボしたり、新しいビジネスにつながったりとか、そういったことが起きていくと思います。社員の「ウェルビーイング」「いい状態である」っていうこを考えて、ワーケーションに取り組んでいる企業は売上も利益も高いこともわかっています。

 

 

Photo by BLUE LABEL

 

野 瀬

これまで企業誘致にも取り組んできましたが、人口減とともに旧来の企業誘致がマッチしなくなっている。ワーケーションをきっかけに、企業にとっての地方の役割も考え直さないといけませんね。

 

 

島 田

企業がリゾートオフィスという言い方で、軽井沢にオフィスをつくって、地元の商業施設とコラボして一緒に盛り上げていく…なんてところもあります。

 

「工場つくります」「オフィスを建てます」ってことじゃなかったとしても、地域のコワーキングスペースを企業が優先的に使えたりするだけで広がると思います。地域側が「どうぞ使って」って。あとは企業側が「行ってきていいよ」って社員を送り出せるか。

 

その自由度が、企業への安心感・信頼感につながって、ウェルビーイングにつながる。ウェルビーイングが上がるとパフォーマンスがあがる、創造性があがる、健康である。結果、それが企業活動にプラスになる。それをわかってるリーダーは、ある意味必要な投資だとして、ワーケーションに取り組んでいます。地方でのビジネスに発展していくことも、どんどん増えていくと思いますね。

 

 

Photo by BLUE LABEL

 

野 瀬

他所から地域にはいないスキルをもった人材が来て、高浜町と“縁“をつくることの重要性は感じています。私が町長になった時、高浜町の病院には常勤の医師5人しかおらず、医療崩壊の危機でした。しかし、井階先生を中心に「医学生の学びの場」をつくったことが功を奏して、いま常勤医師が13人になったんです。

 

 

島 田

それはすごいですね!

 

 

野 瀬

年間200人ほどの研修医や医学生、大学生が高浜町に研修に来られています。その中から高浜いいなと思われた方が、医師として赴任してくださる。医療の部分においては、ひとつサイクルができたと思っています。ワーケーションも同じように、高浜に縁ができた人、好感をもってくださった人が関係人口となり高浜で起業したり、地元起業とマッチングしていってくれると嬉しいですね。

 

そのためにコワーキングスペースや宿泊場所など、環境を整えることをまず意識して取り組んでいけたらと思います。

 

 

島 田

ぜひ、お願いします。

 

 

 

 

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島田 由香(しまだ ゆか) Yuka Shimada

 

一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事 / 株式会社YeeY 共同創業者 、代表取締役  / アステリア株式会社 CWO(Chief Well-being Officer)/ 高浜町ワーケーションアンバサダー 

 

慶應義塾大学卒業後、パソナを経て、米国コロンビア大学大学院にて組織心理学修士号取得。日本GEにて人事マネジャーを経験し、2008年ユニリーバ・ジャパン入社。2014年より取締役人事総務本部長に就任。人のモチベーションに着目し「WAA」など独自の人事施策を多数実行、同社はForbes WOMEN AWARDを3年連続受賞した。2017年に株式会社YeeYを共同創業し代表取締役に就任。マーティン・セリグマン博士やエド・ディーナー博士、タル・ベン・シャハー博士などウェルビーイング研究の世界的権威を招聘したカンファレスを行うなど、日本企業や社会のウェルビーイングリテラシー向上に貢献。企業の経営支援や人事コンサルティング、組織文化の構築支援などを通じて、日本企業のウェルビーイング経営実現に取り組んでいる。自身も1年の半分近くをワーケーション先で過ごすなど地域活性に情熱を燃やし、地方自治体の組織コンサルティングやワーケーションなどのコンテンツ開発支援、地域住民のウェルビーイングを高める仕組みづくりを行う(例:一次産業ワーケーションとして、和歌山県みなべ町にて梅収穫ワーケーションを実施し、200名以上が参加した)。また、内閣官房 行政改革推進会議有識者議員をはじめ、内閣府、総務省、林野庁、観光庁、その他 地方自治体などにも有識者として招聘される。日本の人事部「HRアワード2016」企業人事部門 個人の部 最優秀賞。「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD 2019 for SDGs」受賞。Team WAA! 主宰、Delivering Happiness Japan代表/チーフコーチサルタント、Japan Positive Psychology Institute 代表、アステリア株式会社CWO(ウェルビーイング最高責任者)、一般社団法人dialogue 代表理事、一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事、合同会社NOTONO 代表。

 

2023年6月都市と地域をつなぎ農山漁村の関わり人口を創出する一次産業ワーケーション「TUNAGU」プロジェクトを始動。

 

 

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