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あなたらしいライフスタイルってなんですか?

セラピスト山崎さんに聞く、起業とライフワークバランス 。    

 

 

 

高浜町中寄にある「Shoga Studio」(ショウガスタジオ)。ここは、マクロビオティックに基づいた食のアドバイスと施術が受けられるリラクゼーションのお店です。

 

 

山崎慶子さんは、このShoga Studioの店主。もとは大阪や京都で理学療法士として働いてらっしゃったのですが、セラピストとして独立されるときに高浜へUターン。Shoga Studioをオープンされました。

 

 

こちらが山崎慶子さん。やさしい笑顔で「いらっしゃい」と迎えてくださいました。

 

ピン!トが山崎さんとはじめて出会ったのは、観自庵国際アート展。プロジェクトメンバーとして、アーティストのサポートをされていました。最近では、ライフスタイルデザイン会議などでもよくお会いしていましたが、こうしてお話を聞かせてもらうのは初めて。今日はよろしくお願いします。

 

 

 

 

食べること・食べるものの大切さを伝えたい

 

 

お店の前には植木鉢にちょこんと乗ったお皿が。Shoga Studioの文字が書いてあります。可愛い!このShogaって「生姜」のことだと思うんだけれど、どうして生姜をお店の名前に使っているのか聞いてみました。

 

 

山崎:

「黄色が好きだから。黄色って陰陽五行では、陰でも陽でもないバランスのとれた色なんですよ。だからお店の名前を黄色い食べ物にしようって。それで、思いついた黄色の食べ物が生姜。生姜って身体を温めるイメージで、いかにも身体にいい!って感じがしますよね?」

 

 

店内はShoga studiらしく、黄色がメインカラーです。心地いい音楽が流れて、窓からはやさしい風。お日さまが差し込んで、ポカポカ気持ちいい。とってもリラックスできる空間です。

 

 

ところどころに、観自庵に出展されているアーティストの作品が。以前、ピン!トでアトリエ訪問させてもらった、松浦つかささんの作品。ああ、可愛い(笑)

 

 

メニュー表を見せていただきましたが、リラクゼーションだけじゃなくて、食のアドバイスに力を入れていらっしゃいますよね?なぜなんでしょうか?

 

山崎:

「以前、勤めていた病院で感じたことなんですけど。手術後とかの患者さんって最初は点滴で栄養をとることが多いけど、少し回復してきたころに自分で食べて栄養をとる。食べるようになった途端、ものすごく元気になるんですよ。口から食べて内臓から栄養を得るってことのスゴさを痛感しました。」

 

 

山崎:

「食べ物ってすごいなって思って。マクロビオティックを勉強するようになったんです。それで、実践してみたら自分自身にも変化があって。身体だけじゃなくて、性格とか気持ちまで明るくなったんですよね。久しぶりに会った人に別人?!って言われたんですよ。」

 

なるほど、そんなに大きな変化があったとは。だからお店の名前も「生姜」、食べ物から取られたんですね。

 

 

山崎:

「ここでは、本来の体に戻るためのお手伝いをしているんですね。リラクゼーションで滞りをとったり、触れることでその人の身体の声を聞いてから、マクロビオテックの考え方をもとに『こんな食べ物を食べるといい』とか『こんな食べ物は減らした方がいい』って伝えています。身体は食べ物でつくられているんですよって。」

 

インタビュー中、厚かましくも私の身体の悩みや、子どものアレルギーの話をしちゃったんですが、たくさんアドバイスをしてくれました。それはもう、やさしく、丁寧に。自分や家族の身体について知ることって、本当に大切だと改めて思いました。

 

 

 

 

 

「好き」を支えるライフワークバランス

 

 

地元、高浜でお店をオープンさせようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

 

山崎:

「…なんとなくですね (笑) ずっと、いつか高浜に帰るって思っていて、開業しようってなったときに突然『あ、高浜に帰ろう』って。しいて言うなら、食べることの大切さを、より自然がたくさんある場所で伝えていきたかったからかな。それには高浜がぴったりだなって思ったんですよね。」

 

なるほど。山も海もあって、植物も豊富な高浜町と山崎さんのやりたいことが、ちょうどマッチしたってワケですね。

 

 

▼みどりいっぱいのお庭(5月オープンガーデン)

 

高浜に戻った山崎さんはこれまでのキャリアを生かしながら開業資金を溜め、10年ほどの準備期間を経て、Shoga studioをオープンされたそうです。やっぱりお店をオープンさせるとなると資金がネックになりますか?

 

山崎:

「そうですね。小さなお店でも思った以上に開業資金がかかります。高浜町には創業促進支援事業補助金の交付があるけれど、その資金だけでお店の開業は難しい。私の場合は、これまで培ったもので仕事をしながら準備できたというのが良かったです。

 

 

山崎:

「Shoga studioをオープンさせた今でも、施設でのお仕事も続けています。それで最低限の収入を確保できているから、安心してやりたいことができるんですよね。セラピストとしては収入ってことより、やりたいことを優先したいです。幸せなことに、私は理学療法士の仕事も嫌いじゃない。好きなんですよ。好きなことで、大好きなことを支えているんです。」

 

 

 

 

みんなで支え合う、女性起業家コミュニティを

 

 

山崎さんのライフワークバランスは、今までのキャリアがカギになっています。それじゃ、キャリアがない人の起業はどうしたらいいんだろう。女性起業家の先輩として、山崎さんの意見を聞かせてもらっていいですか?

 

山崎:

「キャリアがなくても、高浜や近くの市町でアルバイトやパートをすれば、開業と両立させることはできると思います。やりたいことと全く違う仕事(アルバイトやパート)を選んだとしても、いつか自分のためになる…どこかでやりたいことに繋がってると思っています。」

 

 

山崎:

「そういえば、高浜って小さく企業している女性が意外と多くて。いつも話題になるのが、確定申告!(笑)みんな結構苦戦していて。例えば、同じコンセプトの仕事の人たちが集まるコミュニティのようなものがあるといいですよね。古民家をシェアハウスにしたりとか。それで、確定申告とか経営のこともみんなで考えられたらいいな。」

 

 

 

 

はじまりは『なんとなく』、気がつけば『自分のため』

 

 

山崎さんはShoga Studio以外にも、観自庵をはじめ、町の取組みにもよく参加されています。すごく積極的に活動されていますよね。

 

山崎:

「そんなことないんです。私って流されやすいんですよね。面白そうだなぁみたいな軽い感じではじめて、気が付いたらどっぷり関係者になっているんですよ(笑) しかも、全く思ってもいなかったことをやることになったりして。いつも、そんな感じです。」

 

 

▼ライフスタイルデザイン会議

 

山崎:

「でも、そうやって流されてやってきたことで、人脈が広がって、新しいチャレンジになることも多いです。ワーケーターの人がお店に来てくれたり、町外の人と一緒にお仕事をする機会も増えました。結局いい経験になってるんですよね。」

 

今まで『流される』って良くない印象を持ってしまっていたけど、考え方ひとつ、行動ひとつでメリットにもなるんだなぁ。山崎さんの柔軟な思考には驚かされるばかりです。

 

 

 

 

楽しく、自分らしく、高浜ライフを満喫

 

 

高浜に帰ってきて10年以上経つ山崎さんですが、最近、慣れ親しんだ地元の新しい魅力を知ったのだとか。

 

山崎:

「このあいだ、はじめてダイビングをしたんですけど、私、高浜でダイビングができるって知らなかったんですよ。それで、海の中のあまりの美しさに感動しました。」

 

 

うわぁ、ほんとにキレイ!私も高浜にずっと住んでいるんですけど、ダイビングができるとは知らなかったです。やってみたいと伝えると「ぜひ!」と山崎さん。なんでも、会う人みんなにダイビングをおすすめしているらしいですよ。

 

山崎:

「好きなこと、いいと思ったことは、やっぱり伝えたいって気持ちになっちゃいますね。そうやって、人とコミュニケーションをとったり、自然に触れたりすることは、私の生活に欠かせない『潤い』なんだなって思います。基本的に好きなことをやっているだけなんです。仕事も遊びも。」

 

 

自分のためにやっていることで、人が喜んでくれる。それを「幸せ」だと笑う山崎さん。好きなことを楽しむという山崎さんのライフスタイルは、私もマネしたいと思うほど素敵なものでした。山崎さん、とっても楽しい時間と前向きになれるお話をありがとうございました!

 

#移住コーディネーター #会いたい人 #高浜人

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